玉手箱
サウンド・インスタレーション, 2024
国分寺市内の景観の異なる様々な場所で録音した音声を合わせ壺に入れた。また、壺を市内の公園や駅などに設置し、展示ではそれらのドキュメンテーションとともに棚にしまった。
上段の壺は国分寺公園と落ち葉の積もった並木道と飲食店で電話をかける人、中段の壺は駅前の踏切と野川の川辺と大学構内の鳥の鳴き声、下段の壺は市立第一小学校の校庭と大学の講義と自宅でカレーを煮る音の壺が入っている。
国分寺市は街の中心部の賑わいと野川周辺の静けさのギャップを特徴に持つ。この特徴を活かして国分寺の相容れない場所と場所を合わせて新しい空間を作った。開けると音が聞こえ、この世に存在しない別の場所が広がる。