Swing Song
マルチメディア, 2024
ブランコに乗ってひと漕ぎするたびに、座面に取り付けられた加速度センサーが反応し、その動きに応じて録音された歌声が一音ずつ再生される。漕ぎ続けることで、音は繋がり、徐々にメロディが形作られていく。さらに、ブランコに乗る鑑賞者人が一人、二人と増えていくにつれ、それぞれのタイミングで紡がれた音が重なり合い、合唱曲となる。
この装置では本来舞台でスポットライトが当てられていた演奏者と客席側の観客がイコールとなる。予定調和に作られる曲ではなく、ブランコがもたらす人々の出会い、別れによる偶発的な音楽が完成することを目指した。